エルビウムYAGレーザーについて

医療機器

エルビウムYAGレーザーはあまり聞きなれない名前のレーザーかもしれませんが、とても優秀なレーザーで当院では最もよく使用するレーザーの一つです。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)という名前はよく耳にすると思いますが、これはターゲットを物理的に焼きとるイメージのレーザーです。同じようにエルビウムYAGレーザーもターゲットを除去しますが、焼きとるというイメージではなく蒸散(削る)させるイメージです。
言い換えれば炭酸ガスレーザーはターゲットを除去した後に周囲に熱損傷を残している状態、エルビウムYAGレーザーはターゲットを除去した後に熱損傷をほぼ残さない状態といえます。近年炭酸ガスレーザーも進化しウルトラパルス炭酸ガスレーザー(当院にもあります)といい、周囲の熱損傷が小さくなるように改良されたものもあります。それでも周囲の熱損傷のレベルでいうとエルビウムYAGレーザーとは全くの別物です。


エルビウムYAGレーザーのターゲット除去時、除去後周囲の熱損傷がほぼないことによる利点と欠点を述べたいと思います。

利点  
・創の治癒が早い
・炎症後色素沈着がでにくい
・正確に狙った深さまで蒸散(削り)ができる
・削らずに粘膜を収縮させることもできる(いびき治療など)

欠点  
・術中に出血のコントロールがやや難しい(熱損傷があると血管が凝固止血されるため)
・レーザー機器が非常に高価

当院では除去するターゲット(病変)に応じて、エルビウムYAGレーザー、炭酸ガスレーザー、ラジオ波メス、メス、凍結治療(液体窒素)などを適切に使い分けて治療をしております。

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